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銀イオン水の除菌スプレー発売 大手企業グループが採用、月産5万本へ

2020年7月10日

銀イオン水の除菌スプレー発売
大手企業グループが採用、月産5万本へ


 
 厨房関連機器メーカーの笹原商事(鹿児島市、笹原憲久社長)はマスク用の携帯型除菌・抗菌・消臭スプレー「Ag+ COOL銀イオン水」を7月11日発売する。銀イオン水に「メントール」(ハッカ油)を配合し、除菌効果にメントール特有の香りと清涼感をプラスした。月産5万本の生産体制を整え、石油元売り大手のグループ子会社と販売代理店契約を交わすなど出口戦略は万全。今年の夏は全国的に例年以上に気温が上がることが予想されており、コロナの夏を乗り切る快適商品として注目を集めそうだ。
     
銀イオン濃度1ppmと除菌効果が高い「Ag+ COOL銀イオン水」

 
銀イオン水の殺菌効果は検証済み
 銀イオン水は純水に銀イオン(Ag+)が溶けた状態のことで、食品添加物として認可されている。新型コロナに対する効果はまだ検証されていないが、黄色ブドウ球菌やサルモネラ菌、大腸菌、ポリオウイルスなど多くの細菌・ウイルスに殺菌効果があることが報告されている。

 アルコールや塩素系に比べて効果が緩やかに持続するのが特徴で、検査機関による試験では黄色ブドウ球菌や大腸菌は72時間後も検出限界以下だった。臭いの原因菌に対する効果も高い。
 
 新製品の含有成分は純水と銀イオン、エタノール、メントールの4種類。エタノールは銀イオン水同様、食品添加物として認められている。
 メントールも食品添加物として知られる。今年の夏は外出時のマスク着用が避けられず、熱がこもることで熱中症を引き起こすリスクが高い。そこでメントールを配合し、冷感作用を加えた。爽やかな香りが感じられるだけでなく、ひと吹きかけただけで、口周りの表面温度が低下することがサーモグラフィーでも示されている。

 純水を使うのは、水道水で希釈すると塩化物イオンと銀イオンが反応して除菌効果が消滅するため。銀イオンの濃度は1ppm(1Lの純水に銀1mgが溶けている状態)。通常は0.1ppm以下でも有効性は十分あるが、濃度を10倍にして除菌効果を高めた。除菌率は99%を超えるという。
マスクトラブルを解消

100mlボトルで600回噴霧できる、ワンプッシュで除
菌効果と清涼感が得られる

 
 笹原社長は今回の商品開発の経緯について「緊急事態宣言が出された後も医療従事者や食品工場・スーパーの従業員、物流作業員らエッセンシャルワーカーと呼ばれる人たちは働き続けた。マスク不足が深刻化する中、彼らの頑張りに少しでも貢献したかった」と語る。

 マスクを長時間着用すると汗や口臭による不快感、肌荒れなどのマスクトラブルを引き起こす。笹原社長によれば①除菌、②肌荒れ、③口臭、④熱中症などに対して効果が期待できるという。

 容量は衛生面や外出先でも使えることを考えて、詰め替えが必要ない100mlボトルの使い切りにした。「1本あたりの使用回数は約600回。8時間勤務で、30分ごとに吹きかけても1カ月以上は持つ」(小林紘士東京営業所長)。
コスモエネルギーホールディングスグループ子会社、
江部松商事などと次々契約
 コアターゲットは医療現場や食品工場、スーパー、外食店の厨房、物流、建設現場などで働く人を想定しているが、厚生労働省が5月に発表した「新しい生活様式」は、症状がなくても外出時は屋内でもマスクを着用することを推奨しているため、オフィス需要も期待できる。

 すでに石油元売り大手のコスモエネルギーホールディングスグループ子会社で、総合商社の㈱コスモトレードアンドサービス(東京都港区)をはじめ、業務用厨房機器商社の江部松商事(新潟県燕市)、新素材ナノファイバーを取り扱うAYA合同会社(熊本市)、総合商社のロング商事(沖縄県浦添市)、業務用食品卸のアクト中食(広島市)など多様な業態と販売代理店契約を結んでいる。ほかにも大手企業グループと商談を進めている。

 早速、コスモトレードアンドサービスを通じ、あなぶきグループのスーパーマーケット事業会社ジョイフルサンアルファ(長崎市)が採用した。同社の近藤陽介社長は「当初は従業員の熱中症対策として採用を決めたが、厳しい暑さを乗り切るためにも一般消費者にこそ使ってもらいたい」として、長崎県内14店舗で7月15日から発売する。

 笹原商事はマスクの除菌ニーズは夏以降も底堅いと見ており、月産5万本以上の生産体制を整えた。「Ag+ COOL銀イオン水」は日本国内で製造している。100ml(600回噴霧)で900円(税別)。

フードエンジニアリングに掲載されました。
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